ハードフロアドライメンテナンス

ビルメンテナンス業の役目は、オーナーの財産を守って行く事にあります。
その中で床にワックスを塗布する作業の目的は、オーナーの財産としての床材を保護する事、又常に綺麗に光沢を持たせ、建物のイメージアップを計る事の大きく分けて二つにあります。
従ってオーナーサイド、業者サイドがその建物を5年先、10年先までどうやって保守して行くのか共に協力する体制が必要です。

現状の床に対するメンテナンス方法は、ウェット方式とドライ方式に分けられます。
主な違いは、下の表の通りです。
ウ ェ ッ ト 方 式 ド ラ イ 方 式
特徴 その都度汚れを洗浄して取り除き、新しいワックスを塗布する方法

汚れてから綺麗にする方法
始めに下地剤及びワックスで基礎皮膜を作り、その基礎皮膜に手を加え維持して行く方法

基本的には汚れる前に作業を行う予防メンテナンス
メリット 汚れていた床が綺麗になり、新しいワックスを塗布する事によってその都度新しい光沢が出る

基礎皮膜が焼き付けてある為、汚れにくい

洗剤をサンドイッチする機会が少ない為、ワックスの黄変がなく、隅も黒くならない

剥離作業の期間が長い(ウェット方式の3倍以上)

ドライ方式専用のマシンで作業する為、作業時間が短い

汚水の発生がほとんどない

綺麗な期間が長い
デメリット 新しいワックスを塗布する度に、これまでのワックスとの間に微量の洗剤の残剤がサンドイッチされてしまう。その為ワックスの黄変を呼び込む

隅が時間の経過により黒く汚れてくる

上記2点の状況打開の為に剥離作業が必要となる

乾燥させる時間やワックスを塗布する時間が必要となり作業時間が長い

常に汚水が発生する為、環境の汚染につながる
始めの基礎皮膜を作る作業のコストが高い

床のコンディションにより作業内容がその都度変わる
〜ドライメンテナンス方式をお勧め致します〜

ウェット方式では黒光り状態を作り易く、汚れたままの期間が長くなってしまいます。
ドライ方式であれば、一度作った皮膜を維持する方法の為、綺麗な期間が長くなります。
同じ経費を使うのであれば、綺麗な期間が長いドライ方式をご採用いただくことをお勧め致します。